2020年の夏季オリンピックの開催地が東京に決まったことで、ネットでは早くも開会式はどうなるのかといった話題が取り沙汰されている。
オリンピックの開会式といえば開催国の威信をかけてその国を代表する文化や芸術の紹介、最先端技術の披露、世界をあっと驚かす演出が施される。日本はというと、AKB48、初音ミク…そして隠し玉などの出演予想が出て、議論になっている。
「週刊ポスト」の対談がきっかけ?
この議論は「週刊ポスト」(2013年9月13日号)に掲載された経済アナリストの森永卓郎さんと小田嶋隆さんの対談をきっかけに始まった部分もあるらしい。東京オリンピックの総合演出はクドカン(宮藤官九郎)、開会式は秋元康プロデューサーの名前を挙げていて、森永さんは、
「AKBグループが勢ぞろいするぐらいだとおもしろいんだけどなァ。ついでに東北復興も合わせて『あまちゃん』のGMTが出てくれば、もっといい!」
などと語っている。この対談はもちろん東京に決定する前に行われたものだ。
オリンピックの開会式といえば、11年のロンドンオリンピックでは映画監督のダニー・ボイルさんが演出をしてかかった費用は33億円といわれる。出演者も世界的に知られる面々ばかりで、Mr.ビーンの俳優ローワン・アトキンソンや、サッカー元イングランド代表主将のベッカムが登場、そして元ビートルズのポール・マッカートニーが熱唱した。また、ハリー・ポッターやメリーポピンズなどイギリスを代表するファンタジー映画、シェークスピア作品の朗読なども行われた。エリザベス女王も映画「007」シリーズのジェームズ・ボンド役、ダニエル・クレイグさんのエスコートでバッキンガム宮殿からヘリコプターに乗り込みパラシュートで飛び降りるといった映像に出演した。