夏休みが中盤に差し掛かかっているのにも関わらず、宿題も勉強もそっちのけで遊びに没頭する小中学生、そんな子供を持つ親御さんたちは頭が痛い毎日のようだ。
朝日新聞はそうした子供にどう接すればいいかという特集を組んだが、ゲームばかりやっている子供への対処として、「偶然を装ってゲーム機を踏んづけて壊したっていい」と書いたため、「壊すって、正気じゃないだろ!」「いくらすると思っているんだ!」などといった大量の批判を浴びることになった。
夜は両親と「憲法9条」といったニュースについて語ろう
問題となったのは2013年8月8日付けの教育面「今からできる!夏休み勉強法」という特集記事。せっかくの夏休みだから遊びたい気持ちは分るが、両親の雷が落ちる前に自分で机に向かってみよう、と小中学生に呼びかける形で効率的な勉強法を塾講師、家庭教師2人の専門家が語っている。
その中で、学習法に関する著書が多数ある塾講師の高濱正伸さん(54)が、夏休み前半を何となく過ごしてしまった小学生の君でも
「今からでも十分、すばらしい夏にすることができる」
と説いた。早朝から昼までの数時間を勉強にあて、漢字、計算、英単語を集中して10分ずつ、計30分行うのを習慣にする。重要なのは算数の文章問題に挑戦すること。特に高学年は考える力が一番伸びる時期なので、頭をひねって考え抜く経験を積もうと呼びかけた。
午後はカメラを持って身近な植物を撮影し、オリジナル図鑑を作れば自由研究にもなる。夜は両親と「憲法9条」や「消費税」といったニュースについて話してほしいし、ゲームをしたりテレビを見たりしてだらだらする余裕はない。ゲーム機は親に預けてみるという手もある、とし、
「ご両親は、ゲームをしないよう説得しましょう。極端に言えば、偶然を装って踏んづけて壊したっていいんです」
と書いた。