ヘルパンギーナが流行中 東京などで局地的に警報レベル

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   ウイルス感染症の1つ、ヘルパンギーナが全国で増え続け、はやりのピークに近づいている模様だ。東京などの一部地域では、警報を出すところも出てきた。

   38度以上の高熱を出し、のどに水泡などができて痛い――。ヘルパンギーナにかかると、そんな症状が出てくる。

東京都町田市、荒川区などで多く

   この感染症は、7月ごろにピークを迎える夏風邪の1つだ。

   国立感染症研究所の感染症疫学センターの調べによると、2013年も5月ごろから患者報告数が増え始め、7月15~21日の週に至るまで、11週連続で増加した。

   東京などの一部地域では、警報を出す基準値となる定点医療機関当たり6人を超えるところもでてきた。7月15~21日の週は、東京都町田市で13.13人、荒川区で9.25人などとなっており、東京都全体でも、4.11人にまで達した。

   このほか、神奈川県では、横須賀市が7.2人などと警報レベルの地域がいくつかあり、埼玉県でも警報を出す地域が出てきた。

   全国では、警報レベルにまだ達していないものの、高知県が5.87人、山形県が5.37人などと感染の多いところがみられている。全国平均では、2.84人だ。

   ただ、過去10年で見ると、13年は全国の感染者数が低い方だといい、12年の方が4.34人とかなり多かった。

   ヘルパンギーナが例年、7月ごろにピークを迎える理由として、感染症疫学センターの担当者は、暑くなると免疫力が低下して感染しやすくなることもあると言う。また、日によって寒暖の温度差があると、体調を壊しやすくなるとしている。ただ、感染者の多さで地域的にばらつきがある理由については、よく分からないとした。

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