今回の参院選では各テレビ局が競うように開票開始直後から「当確」を連発し、早々と大勢が判明した。
普段、比較的慎重なNHKでさえも、まだ投票を締め切ったばかりの午後8時の時点で、改選121議席のうち97議席で当確を打った。その後午後11時までに、すでに108議席が確定している。
出口調査などで当確判定
NHKによれば、当確は1700か所・14万2000人超から回答を集めた「出口調査」、期日前投票も含めた「情勢取材」、そして「開票速報」の3種の情報を元に発表している。そのため、大差をつけての当選の場合、残り2つの情報を元に「開票開始前でも当確を出す場合がある」とNHKでは説明している。
今回は自民の「圧勝」もあってか、特に当確の早さが目立った。あまりに早すぎる当確の連発に、ネット上では驚き、中には鼻白む声も。
「当確出るの早すぎてドキドキもわくわくも何もない…」
「だいたい最近の選挙番組は投票時間終わってすぐに当確出すから面白味がない」
「開票と同時に当確が出るなんてつまらない。昔の開票は深夜になっても大勢が判明しなくて、そっちの方が楽しかったな(笑)」
思想家の東浩紀氏もツイッターで、
「せめて東京は明日未明まで接戦が続くと思ってたよーーー」
「普通に考えてつまらん」
とつぶやくなど、すっかりどっちらけの様子だった。