「婚姻の解消若しくは取消しの日から三百日以内に生まれた子は、婚姻中に懐胎したものと推定する」
民法第772条の一文だ。「300日問題」と呼ばれ、平たく言えば「離婚から300日以内に生まれた子どもは、(事実はどうあれ)前の夫との間に生まれた子とみなす」ことを定める。
この条文を、俳優・高嶋政伸さん(46)は今ごろ気にしているのではないだろうか。元妻でモデル・美元さん(34)に、「妊娠」説が飛び出したのだ。離婚時期から逆算すると、あと2~3か月以内に美元さんに子どもが生まれた場合、高嶋さんが「父親」とされてしまう可能性あり――?
「絶対別れない」と主張していた美元さんだが…
2011年に表面化した高嶋さん・美元さんの離婚問題が、報道から実に1年以上にわたる「泥沼」となったのは周知のとおり。特に離婚を拒否する美元さんの「高嶋さんへのストーキング」や、法廷で高嶋さんに「会えて嬉しい。離婚したくない」と訴えかける、といった言動が話題を呼んだことは、記憶に新しい。結局、高嶋さんの主張を認める東京家裁判決を経て、2012年11月26日までに離婚が成立した。
それから7か月、2013年7月2日発売の女性自身とサンケイスポーツが、相次いで美元さんの「新恋人」の存在を報じた。報道を総合すると、この新恋人はシンガポールを拠点とする日本人トレーダーとされ、すでに「親公認」の仲という。
サンスポは一歩踏み込んで、2人は「年内にも再婚する」との見方を示している。ここまでなら高嶋さんもむしろほっとしそうな話だが、問題はさらに同紙が美元さん「妊娠」の可能性もある、としたことだ。
冒頭に記したように民法の規定上、仮に9月5日までに美元さんが出産したとすると、「父親」は元夫である高嶋さんとみなされてしまう。ここから「日刊ゲンダイ」が、「高嶋パパになる説」をぶったのだ。そんなバカな――と思うかもしれないが、実例もある。さる有名男性タレントは長期の別居を経て離婚したが、それから間もなく元妻が別の男性との子どもを出産したため、やむなくタレントの子として出生届が出されたとされる。