電子書籍成長で「紙の本」も売れる? アマゾン担当者らセミナーで語る

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   電子書籍市場は日本でも成長するのか?――2013年7月4日、東京ビッグサイトで「eBooksフォーラム」が開催された。第17回国際電子出版EXPOの企画として催されたもので、インプレスホールディングス取締役の北川雅洋さん、アマゾンジャパン・Kindleコンテンツ事業部長の友田雄介さん、PHP研究所・デジタル事業推進部チーフディレクターの太田智一さん、また個人出版した電子書籍『Gene Mapper』がベストセラーとなった作家・藤井太洋さんの4人が登壇、「現場」の目線から電子書籍の将来を語り合った。

   「黒船」アマゾンの友田さんは、日本ではまだKindle事業は道半ばとしつつ、「米国のKindle端末購入者は、紙の本も含めた読書量が大きく増えている」「紙の本の新刊と電子書籍版を同時に発売すると、紙の本の売り上げも増える傾向にある」といったデータを提示、電子書籍市場の成長が「紙の本」の売り上げ増にもつながる可能性を示唆した。

   このほか海外でその勢力を伸ばしつつある個人出版(セルフパブリッシング)も話題に上り、藤井さんが自らの出版経験を披露するなど、「既存書籍の電子化」だけではない「デジタルファースト」による市場成長の道も論じられた。電子出版EXPOは5日まで。

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