妻子のいる宇治市議が「離婚者の婚活サイト」に登録 女性と「不倫」騒動、議会で謝罪

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   京都府宇治市の金ケ崎秀明議員(42、自民)が、妻子持ちにもかかわらず、匿名で離婚者を対象とした「婚活サイト」に登録、そこで出会った32歳の女性と不倫関係になったなどと騒動になっている。

   2013年6月7日には、テレビに不倫相手が登場し、「離婚するつもりだ」など議員が自分に語っていたことは全て嘘だった、などと告白、妊娠したことも明らかにした。

不倫相手がテレビに登場「彼の子ができてしまった」

   金ケ崎議員は建設会社の代表取締役、保育園の園長といった肩書きも持っている。自民党から公認され、2011年4月に行われた統一地方選で初当選を果たした。34人の候補者のなかで最多得票だった。そしてその5か月後の11年9月に婚活サイトに登録したとされている。

   2013年6月7日のフジテレビ系情報番組「とくダネ!」では、議員の不倫相手という女性のインタビューを放送した。議員はサイトで自分は35歳で名前を「ひーちゃん」と名乗り、職業は建設会社社長で年収は800万円以上と書いていたそうだ。

「自分は傷ついた女性を癒してあげられる、というアピールが凄かった」

と女性は証言した。バツ一の独身で子供は2人いるが元奥さんが引き取っているという説明で、メールのやり取りをしているうちに意気投合、2人は2か月後には交際するようになったそうだ。

   しかし「これらは全てウソだった」と女性が語った。結婚を前提に付き合っているのに彼の家に行った事がないのはおかしいと友人に指摘され、女性は友人たち3人と議員の家に行ってみたところ、その家に議員の子供が帰ってくるのを見つけた。その子供に両親のことを尋ねて離婚していないことがわかったという。

   女性は議員に真相を尋ねると、離婚しているというのはウソだったが、

「奥さんとは6年前から終わっているし、選挙のために離婚は避けたかった」

と説明、間もなく離婚すると言い続けたという。

   13年1月には離婚届に記入し撮影した写真がメールで女性に届けられたがそれ以降は動きがなく、3月になり矢も楯もたまらず「今から(議員の家に行く)」と詰め寄ったけれど、議員はそれを恐喝だ、脅迫だと非難し、結局は4月に示談書にサインをして合意の上で別れることになった。この時には妊娠していて、自分の子供だということを議員は知っている、などと語った。

家庭裁判所で決着をつけ「残りの任期2年を果たす」

   議員は今回の騒動を受けて6月4日に市議会に市民環境常任委員会副委員長の辞任願を提出した。委員会は議員が近く進退について報告する用意がある、として受理を先送りした。議員はマスコミの取材に対し6月7日に行われる市の全員協議会で今回の件について報告する、とだけ回答していた。

   6月7日の全員協議会で議員は何を語ったのか。

   宇治市議会の担当者によると、まず冒頭で議員は市民、議長、議員に対し騒ぎが起こってしまったことを謝罪した。マスコミで報じられている内容については、正しいことと間違っていることが混同している、というような口ぶりだったという。また、裁判になるか調停になるのかはわからないが、女性との問題は家庭裁判所に持ち込んでお互いの意見を出し合うことによって明らかになるだろう、と話した。議員の辞任については、

「まだ任期が2年残っているため、その勤めを果たした後で審判を受けたい」

と語ったという。

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