「これは初音ミク革命だ」―――人気ボーカロイド・初音ミクがカナダの「ディスカバリーチャンネル」で特集された。
約5分という短いドキュメンタリーながら、初音ミクの魅力をよく解説しているとして、国内外から賞賛の声があがっている。
「国を超えて集まり協働する文化の次元にいる」
特集は2013年5月17日、ディスカバリー・チャンネル・カナダの看板番組「Daily Planet」で放送された。
ディスカバリー・チャンネルはアメリカのケーブルテレビネットワークチャンネル。35の言語で世界170カ国以上に放送され、視聴世帯数4億5千万世帯を擁する世界最大のドキュメンタリーチャンネルだ。なお、今回の特集はカナダのみで放送されたと思われる。
約5分ほどの映像は、ライブイベント「ミクの日感謝祭 39's Giving Day」のシーンなどをベースに、クリプトン社の伊藤博之社長、UCサンディエゴ校のタラ・ナイト準教授、電子音楽アーティスト渋谷慶一郎氏らのコメントを挟んだ形となっている。
初音ミクを音楽とテクノロジーの間で生まれた「クイーン」と紹介。ホログラムを利用しライブステージ上で、ボーカロイドが「生命を与えられる」ことを「初音ミク革命」と呼んだ。そして、ライブはアジア圏で常に満員であり、世界中でファンを獲得しているなどと説明した。
その人気の秘密は、誰でも何らかの形で「初音ミク」の創作にかかわることができること。イラスト、音楽、映像といったさまざまな方面から、それぞれの初音ミクをつくりだすことができ、ナイト準教授によれば、「国を超えて集まり協働する文化の次元にいる」という。