笑笑(わらわら)などを傘下に持つ、居酒屋チェーン大手のモンテローザが任天堂の家庭用ゲーム機「Wii U(ウィー・ユー)」で表示される「わらわら広場」という画面と、「笑笑」がほぼ同じだとして、特許庁に商標登録の取り消しを求める異議を申し立てたという。
一方、任天堂は、「わらわら広場」は特許庁から問題なしとして商標登録が認められたものであり、モンテローザが異議申し立てをしたことも把握していない、としている。
北米、欧州など数十カ国でも異議を申し立てる?
共同通信などの報道によれば、モンテローザが異議申し立てをしたのは13年3月22日。「わらわら広場」という画面と、「WaraWara」を商標登録したことを問題視し、既に「わらわら」「WARAWARA」などを登録し、「わらわら」を有名にしたのは自分達であり、「自社商標の価値が低下するため、便乗は許されない」と語っているという。不正競争防止法違反の可能性があるとする通知書を任天堂に送る方針のほか、「Wii U」が販売されている北米、欧州など数十カ国でも異議を申し立てるそうだ。
「わらわら広場」というのは「Wii U」を起動するとテレビ画面に現れる画像で、ここにはたくさんのプレイヤーの分身キャラクターが集っていて、文字(チャット)や絵で情報交換できるコミュニケーション広場になっている。「Wii U」は大ヒットしたゲーム機「Wii」の後継機として12年12月から発売を開始し、これまで全世界で345万台、国内では92万台売れている。