「なんだこの胸のざわめきは…」「嫌な予感しかしない。 フジだから!」
人気ボーカロイド「初音ミク」を中心に取りあげるという、フジテレビの番組「ボーカロイド歌謡祭」に、ネットで怒りの声が上がっている。
視聴率の低迷にあえぐフジが、活路を見出そうとネットにすがっているというのだ。
「ボーカロイドの世界とテレビとの化学反応を起こしてみたい」
フジテレビ、ドワンゴとニワンゴは、ネットとテレビの更なる連携強化のため、初のコラボレーション番組「ボーカロイド歌謡祭2013(春)~初音ミクから生まれた新たな音楽の世界~」を制作した。フジテレビで4月6日26時10分から放送する。
地上波放送では初めてのボーカロイドに特化した1時間の音楽番組で、現在のボーカロイド音楽シーンをフジテレビ独自の視線で切り取ったという。
内容は「初音ミク」を中心としたボーカロイドカルチャーの紹介のほか、ボーカロイドのオリジナルライブを取り扱う予定だ。MCはニッポン放送アナウンサー吉田尚記さん。ネットではよっぴーの愛称で呼ばれ、ボーカロイドに詳しいことで知られる。アシスタントには、フジテレビが制作したデジタルアナウンサー杏梨ルネが出演する。
番組制作にあたってフジテレビジョン編成部部長・立松嗣章氏は「ネットから発生した大きなムーブメントである、ボーカロイドの世界を改めて知ることで、テレビとの化学反応を起こしてみたいということが今回の企画のきっかけでした」などとコメント。また、ドワンゴ執行役員CCOプロデューサー兼ドワンゴコンテンツ代表取締役会長・横澤大輔氏は、「これからのリアルとデジタルとのコンテンツの可能性をこの番組をきっかけに発信していければと思っております」と話した。
「普段はネットを糞味噌に貶すくせに」
ところが、この企画に、2ちゃんねるやツイッターなどのネットユーザーらは、「今更なに擦り寄ってきてんだ?? 」「こっちくんな」などと非難轟々だ。視聴率の低迷にあえぐフジが、「ネットにすがっている」といううがった見方をしているのだ。
「普段はネットを糞味噌に貶すくせに、結局はネットに頼るのか」
「寄るな、穢れる。どうせ、馬鹿にして玩具にして遊ぶんだろうが」
「こういう時に必要なんだな、『仕事を選べない初音ミク』ってタグは」
フジテレビの視聴率は、2012年から目に見えて低下している。かつては視聴率三冠王の常連といわれたが、13年1月28日~2月3日の1週間はTBSにも抜かれ民放4位に転落した。こうしたこともあって、フジはここのところインターネットに活路を見出そうと模索しているようだ。3月27日には同社企画として、ナインティナインの岡村隆史さんがネット配信限定の新テレビ局「ゼロテレビ」を立ち上げ、世間を驚かせたこともある。
ただ、非難の一方で、「見たい」「楽しみですね」「これは期待」と喜ぶネットの声もないわけではない
「音楽の形も変わってきたなぁ?」
「おー。これは面白そう。ニッポン放送の吉田アナがMCだから安心できそうだな」
「荒れそうw でも外野としては超楽しみ。製作陣頑張ってほしい」