「AKBファンに苦言」報道に映画監督が苦言 「誤解されてネットで書かれてる」

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   映画監督の原田眞人さん(63)が「AKB48のファンに苦言を呈した」という話がインターネット上で広まり、物議を醸している。

   発言に対し「AKBを使うからだ」「配慮が足りなかったのでは」などと批判が寄せられたが、監督自身がブログで「ネットの記事はディテールが抜け落ちる」と反論する事態となった。

「『本編も観てください』切実に語り掛け」と報道

   原田監督は2013年3月14日、ソフトバンクの動画配信サービス「UULA」オリジナルドラマ「RETURN」の配信記念イベントに、出演者の椎名桔平さん、水川あさみさん、土屋アンナさん、主題歌を担当したユニット「m-flo」とともに出席した。

   映画情報サイト「シネマトゥデイ」がこのイベントの模様について「原田眞人監督、AKB48ファンに苦言?『本編も観て』」という見出しで、「AKB48の大島優子らが出演した映画『伝染歌』(2007)の試写会で、観客が本編を観ずにイベントだけに出席して帰っていったことを振り返り、『本編も観てください』と切実にこの日の観客に語り掛けた」と報じた。

   インターネット上ではこの報道を見て、「AKBヲタの非常識が証明されたな」「AKBファンのレベルが知ることが出来る格好のエピソードだな…」など、帰ってしまったファンへの批判が書き込まれた。一方、「AKBのゴリ押しメンを使うのが悪い」「AKB出したおかげで来た客になんて事を」「客を引き止める力がなかった作品も悪い 監督の甘えでしかない」など、意外にも監督側への批判の声も多い。

   さらに原田監督のファンが運営する本人公認サイトの掲示板にも、「私は聴覚障害者だが、本編には日本語字幕はあったのか?ファンだけでなく、日本語字幕がないから帰ったかもしれない。もちろんだがインタビューの会話も手話通訳や字幕がなければわかりませんよ。そういう人のことは配慮していましたか?配慮してから発言して欲しい」と書き込まれている。

「笑い話として、『伝染歌』初日の舞台挨拶例に出しただけ」

   騒ぎを受けてか、原田監督は13年3月15日、公認サイト上の「DIARY」でこの発言について釈明している。

「昨夜ZEPP TOKYOで開かれた『UULA』ナイトのトークショーでぼくが言ったことの一部が誤解されてネットで書かれているのかな。m-floのライブが盛り上がったので、『ホンペンが始まってお客がどどーっと帰ったら怖いですね』と言ったことは事実。そのとき例に出したのが『伝染歌』の初日の舞台挨拶。AKB48の舞台挨拶が終わってホンペンが始まるときになったら客席ががらがらになった。とはいえ、帰った連中を非難したわけでもない。昨夜に関しては、あくまでも、そうならないという確信があったから『そうなったら怖いね』という『笑い話』をしただけ。すると。水川あさみ様も土屋アンナ様も、ぼくとAKBが瞬間的に結びつかなくて、ええええーそんなことあったんですか、という反応があり、それが面白くて、司会が、そんな連中いたんですか、けしからん、などと続いたように記憶している」

   報道にあった「AKBファンに苦言」という雰囲気ではなく、あくまで「ノリ」であったということだ。「ネットの記事だと、ディテールは抜け落ちるからね」とチクリと刺した。

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