厚生労働省が2013年2月28日に発表した2010年の都道府県別の平均寿命調査によると、ワーストは青森県で、男女とも全国最低だった。この調査は5年おきに行われて、青森県の男性は1975年から8回連続、女性は2000年から3回連続の最下位である。なぜ青森県民の寿命は短いのだろうか。
都道府県別平均寿命のトップは長野県で、男性が80.88歳、女性が87.18歳で男女とも1位だった。長野県の女性が1位になったのは初めてだが、男性は1990年から5回連続である。一方、ワーストは青森県で、男性は30年間ずっと最下位にいる。
40代、50代の働き盛りの自殺者も多い
どうして青森県民は「短命」なのか。ネットでも今回の発表を受けて様々な議論がある。青森県出身だという人達は、
「青森育ちだからわかる。寒いから酒を飲む。娯楽がないからパチンコやタバコ、酒になる。しょっぱいものが多く、みそ大根は1キレでご飯一杯食べれる極悪のしょっぱさ」
「青森の場合、40代50代の若さで死ぬ人間が多く、 それが平均寿命を押し下げている。 それは喫煙率や飲酒率が高く、若くして不摂生をしている人間が多いから。しかも病院嫌いが多く、症状が進行しても病院に行かない」
などと掲示板に書き込んでいる。
青森県健康福祉部に話を聞いてみると、寿命が短い理由は、生活上の様々な要因が複合的に絡み合っているため、一概には言えない、としながら、
「生活習慣病の発症率が高く、比較的若い世代もかかってしまう。また、働き盛りの自殺率が高いため、それが全体の寿命率に影響しているのではないか」
と説明した。自殺に関しては、経済的理由と病気を苦にしたものが多いのだという。