「ボクは、考えて、考えて、考えまくるしかない」「勢いだけでプレイしている人って、あとで苦労するように思えるんです」―。右肩痛を抱えながらトレーニングに励む北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手(24)が、タレントの伊集院光さん(45)と対談した。
かつての時代の寵児は、プロ入り後は不調が続き2軍落ちも経験。沖縄・国頭村で参加中の春季キャンプでも"大谷フィーバー"の陰に隠れがちだ。対談では、そんな斎藤投手の苦悩や本音が赤裸々に語られており、インターネット上でもたくさんの声援が送られている。
「メンタルがすごく強い」わけではなかった
2人の対談は、2013年2月15日に「Web R25」上で公開された。お相手の伊集院さんは根っからの野球好きで、小学生の頃からの日本ハムファイターズファン。初対面にもかかわらず野球談義ですっかり意気投合すると、斎藤投手は「今は野球をやってても、いろんなことを考えてしまうんです」と現在の苦労を打ち明けた。「メンタルがすごく強い」と自負していたという斎藤に、その苦しみは大きかった。
「プロでこんな恥ずかしい試合をしてしまったのに、次の日にケロッとしているなんて絶対にムリ。だからボクは、考えて、考えて、考えまくるしかない」と話した上で、自らのビジョンを次のように語った。
「勢いだけでプレイしている人って、ボクはあとで苦労するように思えるんです。本当に才能のある人は最後まで勢いで突っ走れますけど、それはひと握りで、考えている人のほうが、派手ではないんですけど、最後まで長くプレイできるんじゃないかなと。ボクはそれを目指したい」