日産がリーフを異例の大幅値下げ 不振の電気自動車、日米でテコ入れ図る

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   日産自動車が電気自動車(EV)「リーフ」を2013年4月から約28万円値下げすると発表した。日産は12年11月、1回の充電で走行できる航続距離を14%改善して228キロとするマイナーチェンジを行った際、廉価版モデルを約42万円値下げしたばかり。

   今回はこのマイナーチェンジモデルの全グレードを一律約28万円値下げするという異例の措置で、日産は不調なリーフ販売のテコ入れを図ることになった。

2016年までにEVを世界で累計150万台販売するのが目標

   日産はEVをエコカーの本命と位置づけ、2010年12月の発売以来、リーフで世界市場をリードする戦略を描いてきた。日産は中期経営計画で2016年までに仏ルノーと合わせ、EVを世界で累計150万台販売する目標を掲げている。しかし、12年末までで約4万9000台(うち日本国内は約2万1000代)と、はるかに目標を下回っている。

   カルロス・ゴーン社長は米デトロイトで開かれた北米国際自動車ショーで、リーフの世界販売について「大いに失望している」と記者団に漏らした。ゴーン社長は「でも、問題点はわかっており、対策を進める」とも語った。問題点とはリーフの「航続距離」の短さと充電インフラの未整備、そして車両価格の高さだ。

   日産はEVの世界販売150万台について、「チャレンジングな数字だが、引き続き目指していきたい」としており、米国ではリーフを現地生産するとともに、車両価格3万ドル(約260万円)を切る廉価モデルを投入する。

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