塗装大手の日本ペイントは、シンガポールのウットラム・グループ傘下のニプシー・インターナショナル・リミテッド(NIL)から大規模買付行為の意向表明書を受領、事実上の買収提案を受けた。
日本ペイントが2013年1月22日に発表した提案書の内容によると、NILが日本ペイントの発行済み株式を8000万株(持ち株比率の30.33%)の取得を目指して買い付ける。
ウットラムは同社の事業パートナーで、オーナーの資産運用会社であるファースト・インダストリーズ・コープ(FIC)を通じてすでに取得している日本ペイント株3851万6000株(同14.60%)と合算して、1億3851万6000株(同44.94%)を取得することになる。買い付け価格は1株900円を想定している。
日本ペイント株は、1月22日に一時915円まで上昇し、終値では前日比81円高の890円を付けている。