ロシアのプーチン大統領から秋田県の佐竹敬久知事に「シベリア猫」が贈られることになり、公舎で7匹のネコを飼っているほどのネコ好きで知られる佐竹知事がメロメロになっている。
猫は2012年8月下旬には成田空港に到着していたが、輸入検疫の関係から、空港から出られない状態だった。佐竹知事は13年1月15日の会見で、ネコが2月5日に来県することを発表。「非常に興奮しております」と、喜びを爆発させた。
10月には成田空港の動物検疫所で「面会」していた
ネコは、秋田県が被災地支援のお礼としてロシアに贈った秋田犬「ゆめ」の返礼として贈られ、ロシア国内で12年2月12日に産まれたシベリア原産の長毛種「サイベリアン」の雄。12年8月26日にはアファナシェフ駐日ロシア大使に伴われて成田空港に到着していたが、国内に持ち込むためには狂犬病の予防接種後の経過観察が必要で、空港内の動物検疫所で飼われていた。体長は日本到着時点で約40センチ。
ネコは13年2月5日に、ロシア大使が県庁まで届ける予定で、その際に佐竹知事が考えたネコの名前が披露されるという。
1月15日の会見では、12年10月に成田空港まで「面会」に行っていたことも明かされた。エサの皿やトイレのサイズを事前に確かめるため、というのがその理由だが、
「そのときは、多分この人が将来飼われる家の人だ、飼う人だろうという、そういうふうに思ったのか、帰り際ですねゲージのところにこう来て、非常にこう鳴くんですね。かわいかったです」
と、喜びを隠せない様子だった。ネコを報道陣に公開する際の段取りについても、
「当日はできるだけ皆さん方のカメラを通じて県民の皆さんにこういう猫ちゃんだということをお見せをしたいと思いますけども、なにせ非常にむずかるとですね、ガリガリやられますからですね、そこら辺非常に、へたにガリッとやるとすごいんですね、あれね」
などと力説。フラッシュを使ったり、無用な刺激をしないようにクギをさした。
特注ゲージや高級トイレを知事が自腹で購入
ネコは知事公舎で飼う予定で、
「予算措置も含めて、全く公費は使いません。私と私の家族がほかの猫と一緒に飼いますので」
「もう既に、この連休にですね、特注の特大のゲージも購入いたしました。かなりでっかいんですよね。それで、非常に高級なおトイレも買いました。全部自腹でございます」
と、公費は使わずにかなりの額を投資した様子。動物園のような形で一般公開するのは困難だが、動画をウェブサイトで公開する考えだ。
ネコは一般的に15~20年程度生きるとされる。現在65歳の佐竹知事は、
「もう猫ちゃんよりは先に死なれないということで頑張って大事に育てたいと思います。非常に興奮しております。猫の話になりますと」
と、ネコのために長生きすることを誓っていた。