人気英バンド、ローリング・ストーンズをイメージしたサントリーのアルコール飲料シリーズ「ストーンズバー」が打ち止めになることをめぐり、ネットで議論が起こっている。
若い世代を対象にした飲料だったが、「若い人はローリングストーンズなど知らない」という指摘が出た。一方で、ファンからは「悲しい」などと惜しむ声も出ている。
若い世代は「サティスファクション」知らない?
ローリング・ストーンズはロック草創期の1960年代前半から現在まで半世紀近く1度も解散することなく第一線で創作を続ける、ロックの代名詞的な存在だ。「サティスファクション」など多数のヒット曲がある。「バンド50周年を記念し、サントリーでは2012年3月からローリング・ストーンズのシンボルである「ベロマーク」こと「リップス・アンド・タン」をあしらった新アルコール飲料「ストーンズバー」を展開していた。栄養ドリンク風味のカクテルで、20代から30代前半の若い世代に向けて開発した。
ところが、サントリーは2013年1月17日、シリーズの全3製品について、「終売」と公表した。16日付の産経新聞(電子版)では「ローリングストーンズって誰? サントリーの誤算」と見出しを打ち、原因を若い人がローリングストーンズを知らなかったため販売が目標数に達しなかったのではないかと分析した。
ネットでも、「20-30代狙いでストーンズは確かに好きでないと知らんかもなぁ」「ストーンズ世代はせいぜい57~8ぐらいまで。若いやつらにわかるはずがない。カラオケでストーンズ歌える激烈ファンは定年退職の世代」などと、世代のズレを指摘する人が多い。実際、比較的高い年齢層を対象とした同シリーズのウィスキーは50万円と言う高額にも関わらず、完売したという。