国民年金の未納、455万人 加入者の26%は過去最高

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   国民年金の保険料を2009年と10年の2年間にまったく納めていない未納者(1号期間滞納者)が11年3月末現在で455万1000人にのぼることが、厚生労働省の国民年金被保険者実態調査でわかった。2012年12月17日に、同省が発表した。

   国民年金の加入者数(1737万1000人)に占める割合は26.2%と、2005年の調査の25%を上回り過去最高になった。

   調査は1987年から3年に1回実施。未納者は、前回調査時(08年)にいったん23.6%に減ったが、再び増加した。未納者の74.1%が「経済的に支払うのが困難」とする回答した。次いで、「年金制度の将来が不安・信用できない」(10.1%)で、20~40代の割合が高かった。

   また学生納付特例者や、所得が低いなどの理由で保険料の支払いを免除されたり、猶予されたりしている人も438万5000人(25.2%)で過去最高となった。

   一方、厚労省は同日、2011年度の公的年金(国民年金や厚生年金、共済年金など)の支給額が前年度に比べて2.1%増の52兆2000億円となったと発表した。団塊世代の受給が始まっており、年金財政は一段と厳しくなっている。

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