「パケ詰まり」でネットつながらない au「iPhone5」に一部ユーザーが怒り

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   auのiPhone5が、「パケ詰まり」を起こす、とネットで怒っている人たちがいる。インターネットを利用したデータのダウンロードやアップロードがうまくいかなくなってしまうらしい。

   正確な原因は不明だが、ネットユーザーらは怒り心頭だ。解約の際に「パケ詰まり問題とLTEカバー率の表示問題を全面に持ち出したら解除料と本体代金は発生しない」という真偽不明のツイートまで拡散される事態となった。

   KDDIでは、そうした「免除はない」と公式に述べている。

インターネットにつながらない?

   パケ詰まりとは「パケット詰まり」の略で、携帯電話やPHSのパケット回線において、回線の接続は確立しているのにパケットが流れない状態の俗称だ。要するに、インターネットを利用したデータのダウンロードやアップロードがうまくいかなくなってしまうということだ。2ちゃんねるのiPhone板にはauの「パケ詰まり」専用のスレッドもたっていて、さまざまな現象や愚痴が報告されている。

   ネットで報告されている主な事象としては、

1.800MHz3Gで極端に遅い
2.◯、800MHz3G、2GHz3G、2GHzLTEを切り替えてるうちに、どこにも繋がらなくなる

というものだ。基地局や、3G/LTEの切り替えが頻繁に起こると「パケ詰まり」が発生しやすいとされている。

   2ちゃんねるなどでは、ブラウザでリンクから飛ぼうとすると「インターネット接続がオフラインです」と警告がでる画面をキャプチャした画像もアップされた。この画像をアップしたユーザーは、「2回に1回はつながらないんだよ」と嘆く。

   「パケ詰まり」に悩むユーザーらは怒り心頭だ。

「だんだん酷くなってきた。大抵は機内モードのON.OFFで復旧するけど、毎回やってられん」
「遅い以前に繋がらない」
「3Gは圏外の意味」」

   こうした現象は10月頃からすでに言われてきたが、12月10日にはついに、「au版iPhone5を解約してSoftBankにまた戻ります。パケ詰まり問題とLTEカバー率の表示問題を全面に持ち出したら解除料と本体代金は発生しない」といった真偽不明のツイートまで「拡散」される事態となった。

「KDDIとしてはおこなっていない」

   LTEカバー率の表示問題とは、auが11月頃まで「4GLTE(iPhone5含む)は2013年3月末までに人口カバー率96%」と広告を打ち出していたことだ。auの4GLTEは800MHz帯と2GHz帯を利用している。auはとくに800MHz帯の基地局を多く持ち、現在も拡大中だ。ところが、iPhone5のLTEがつかまえるのは2GHz帯のみ。しかも、2GHzLTEに限った対応エリアは公開されていない。そのため「iPhone5のLTEが人口カバー率96%」と誤解する人が続出し、問題となった。

   こうした「過去」に一部ユーザーらは不信感を抱き、今回の騒ぎまで発展したらしい。

   2012年12月11日、J-CASTが「パケ詰まり」についてKDDIに取材すると、「一部のお客様からそういった申告はいただいている」とは認めつつ、「詳細については確認中」と回答した。そもそも、「パケ詰まり」という事象自体に明確な定義がないため、確認が難しいようだ。

   また、解約した場合の本体代金や違約金の免除のうわさについては、「KDDIとしてはおこなっていない」と否定した。ただ、代理店が独自におこなっている可能性もあり、デマとも言い切れないようだった。

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