ロンドン五輪男子サッカーの3位決定戦後、韓国代表選手が「独島(竹島の韓国側名称)は我が領土」と書かれた紙を掲げた問題で、国際サッカー連盟(FIFA)から処分があったことが2012年12月3日に明らかになった。
問題の選手には12年10月、韓国のオリンピック委員会から「銅メダル証明書」が送られており、処分については韓国内で楽観ムードが広がっていた。
FIFAは大したことないと判断した?
韓国の通信社「聯合ニュース」は12月3日、FIFAが「独島は我が領土」という紙を掲げた朴鍾佑選手に対し、国際Aマッチ(年齢制限のない代表チーム同士の国際公式試合)2試合の出場停止と、3500スイスフラン(約31万円)の罰金を科したと報じた。銅メダルが朴選手に授与されるかどうかは、今回のFIFAの処分をもとに国際オリンピック委員会(IOC)が最終的に決定するという。
記事には、大韓サッカー協会のコメントとして「比較的軽い懲罰なので、控訴できない。サッカー協会には警告措置があった」「FIFAの決定は朴選手の事案が大したことでないと判断したと見られる」と書かれている。
朴選手は12年8月10日に行われた日本対韓国戦の終了後、上半身裸で太極旗と一緒に「独島は我が領土」と書かれた紙を掲げた。IOCのオリンピック憲章では競技会場などでの政治的なものを含むあらゆる宣伝活動を禁じており、朴選手の行動が問題になった。大韓サッカー協会はFIFAに対し、「事件は突発的に起こった」として情状酌量を求めていた。