米国大手ブログサービス「FC2」で、利用者が記事を更新してもグーグルで検索できない事態が2012年11月18日ごろから一部で起きていることが分かった。スパム行為のサイトをグーグルが検索できなくさせる「グーグル八分」ではないか、といった説も出ている。
「最近書いた記事がインデックスされてないわ。なんかペナルティでもくらったのか」「新規記事へのアクセスは激減どころか、ゼロ」
サーバ障害などではないかとの見方も
FC2ブログの利用者から、こんな悲鳴が2012年11月18日ごろから上がるようになった。ツイッターなどでも報告されるようになり、NAVERまとめでも28日に「今、FC2ブログがヤバイらしい・・・」との記事になって騒ぎが広がった。
その理由として、FC2ブログサービス自体がネット上の村八分に当たる「グーグル八分」にされたのではないかとの憶測が流れた。
グーグルでは、検索上位に故意に誘導するスパム行為などを事実上検閲しており、2006年3月には、ある大手IT企業が「グーグル八分」にされたと話題になった。今回は、FC2のサービスが何らかの理由で対象になったのではないかというわけだ。
ただ、「俺のブログは普通に検索できるんですけどw」といった報告も多く、すべてのブログに障害が出ているのではないようだ。FC2が中国向けに個々のブログを重複作成しており、コピペブログに厳しいグーグルがこうしたブログに手を打ったのでは、という未確認情報も出ている。
こうした混乱に対し、検索エンジン最適化(SEO)の専門家として見解を述べるブロガーも出た。
SEO大手のアイレップ役員の渡辺隆広さんは、不特定多数が障害を報告しており、11月28日に問題は解消されたとみられるとして、「グーグル八分」などではないのではないかとブログで指摘した。そのうえで、「FC2側のネットワークまたはサーバ障害であると考えるのが妥当だろう」と言っている。