「未来」の「卒原発」は「維新」のパクリ? キーマン飯田氏、両方に関与

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   滋賀県の嘉田由紀子知事は2012年11月27日、新党「日本(にっぽん)未来の党」を派が上げすることを発表した。直後に小沢一郎氏が代表を務める「国民の生活が第一」や、河村たかし氏と山田正彦氏が共同代表の「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」などが合流することを決定した。

   「未来の党」の旗印は「卒原発」。10年程度かけて原発稼働ゼロを目指すが、「生活」は「ただちに稼働ゼロ」を打ち出しており、ズレがあるままの「見切り発車」との指摘も出そうだ。さらに、その「卒原発」の具体的手法は、競合する「日本維新の会」が掲げる政策と一致しており、第三極の中でも、違いが分かりにくいのが実情だ。

「卒原発」をシングルイシュー第三極の結集目指す

   「未来」は、党の理念を「びわこ宣言」としてまとめ、「経済性だけで原子力政策を推進することは国家としての品格を失い、地球倫理上も許されない」などと主張している。この「卒原発」を単一争点(シングルイシュー)として第三極の結集を目指す考えだが、それ以外の論点については、きわめて曖昧だ。

   嘉田氏は11月27日の会見で「卒原発」以外の質問について話が及ぶと、

「もう少し時間をいただきたい…」

とかわした。

   そもそも肝心の、「卒原発」の内容についても議論になりそうだ。現時点で、明確に文書で「ただちに稼働ゼロ」をうたっているのは、「生活」や共産党、社民党など。一方で、嘉田知事は11月28日朝のTBS「朝ズバッ!」の中で、

「ドイツ、スイス並みの10年卒(=10年かけて原発を卒業する)プログラムを作りましょう、というのが私たちの具体的提案。この研究の中では、最も進んで今まで数十年やってこられた飯田哲也さんがこの私たちの党の代表代行、副代表。飯田さんの卒原発プログラムを実現することで、私たちはできるだけ早く、10年後をめどに、原発から卒業したいということを言っている」

と話しており、「生活」とは、「ゼロ」にかかる時間の面で溝がある。

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