野田VS安倍の党首討論どうなる? 安住の「偏向サイト」発言にニコ動が激怒

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

安住氏会見で事態混乱

   討論開催がいよいよ危ぶまれ出したのは、安住幹事長代理による11月26日の記者会見からだ。安住氏は、自民党に党首公開討論会の申し入れを正式に行ったとし、「会場は都内のホテルで、すべてのメディアに公開したい」と述べた。そして、安倍氏が提案したニコ動の番組内での開催について「偏った動画サイトに(視聴者が)投稿するやり方はよき伝統の党首討論を崩す」と言ったのだ。

   ニコ動側はこの発言に反発。ニコ動を運営するドワンゴ取締役でコメンテーターの夏野剛氏は怒りのコメントをツイッターに連投した。

「『偏向サイト』とはどういうことか。民主党の議員さん、答えてください」「今回の騒動で民主党は自民党の手のウチに乗って失敗したばかりか、若者世代の支持を完全に失ったな」「国会中継、事業仕分けなどまったく政治的意図を入れない生中継で政府には随分協力してきたつもりですが」「中継はニコ動の独占ではなくフルオープンのはず」

   また、ドワンゴ社長の名で民主党の輿石幹事長に対し、「何を根拠に『極めて偏った動画サイト』と批判しているのか明確にしていただきたい」と5日以内に回答を求める抗議書を出した。

   一方、新聞報道によると、自民党は民主党からの「すべてのメディアに公開して開催したい」とする正式申し入れを受け、「インターネット番組がふさわしい」としたうえで、ニコ動の施設を指定して「29日午後8時にお待ちしています」。また「すべてのメディアにフルオープンだ。インターネット番組は誰でも参加可能で、双方向かつ世界に開かれている」と記した。

   ネットの掲示板などには安住氏の記者会見以降、ユーザーからのコメントが殺到。「安住、盛大に自爆」「民主、完全に終了」など大半が民主への批判だった。

   ちなみに2009年の総選挙直前に開かれた麻生VS鳩山の党首討論の際、当時与党だった自民は地上波テレビの生放送を主張したが、編成の都合からNHKなどでは録画放送となった。ニコ動などネットだけが生中継を行った。ニコ動は、視聴者の書き込みを画面上にアップするコメント機能付きで放送しており、安住氏の言う「よき伝統の党首討論」は3年前から崩れていた。

   またニコ動のニコニコチャンネルには「自民党チャンネル」「民主党チャンネル」が開設されている。ニコ動はプレミア会員の場合、月525円払うと全ての番組が視聴できる。ただし公共性の強いものについては常にフリーで見られるようになっている。

1 2
姉妹サイト