看板には「with FamilyMart」と付記している
看板の掛け替えがはじまって3か月が経ち、そろそろすべての店舗の看板が「CU」に掛け替わった頃だ。韓国を訪れた日本人観光客のリピーターが、それまで見かけた「ファミマ」の看板がなくなったことに気がつき、驚くことはあるかもしれない。
看板の掛け替えは、ファミリーマートとBGFリテールとのライセンス契約が2012年7月末に切れたことによるものだが、両社は新たな包括的な提携契約を締結。それが「CU」ブランドの立ち上げと資本関係の強化だ。
BGFリテールは他社が韓国内で「ファミリーマート」のブランド名を使用できないようにする契約を結んでおり、ファミマとの資本関係も継続。一方、ファミマはBGFリテールへの出資比率を23.48%から25%に引き上げた。ファミマは「資本関係はこれまで(持分法適用会社)と変わりありませんが、関係は強化されています」という。
たしかに看板も掛け替わっているが、「with FamilyMart」と付記されていて、「CU」がファミリーマート・グループであることがわかるようになっている。
ファミリーマートは、「(BGFリテールとの)関係が悪くなったわけではありませんし、これからも(関係が)強化できるところは強化していきたい。そういったこと(経営ノウハウが流出してしまう心配)もありません」と話している。