歴史認識問題で菅直人「首相談話」を評価 駐日韓国大使が「非常に良いもの」

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大統領謝罪要求「日本のメディアによって、非常に誤った解釈をされている」

   李大統領による天皇陛下への「謝罪要求」問題については、

「この発言は、先生のためのワークショップの中で出たもので、外交問題について発言する意図はなかった。ワークショップは、学校内暴力への対応がテーマ。ある先生が大統領に、独島訪問の背景を尋ねたところ、大統領は訪問の経緯を説明する中で、『もし日本の天皇が韓国を訪問するとすれば、日本側から何らかの謝罪があるだろう』と言及した。したがって、この発言は、天皇陛下の訪韓を念頭に置いたものではない」

などと釈明した。

「発言の一部分がメディアに取り上げられ、誤解が起きた」
「日本のメディアによって、非常に誤った解釈をされている」

と、「誤解」という言葉を繰り返した。

   李大統領が12年8月に竹島訪問を強行したことについては、記者から、

「韓国が実効支配しているのに、何の利益があるのか」

と疑問の声も出た。

   申大使は

「損得の問題ではない。韓国では、多くの人が歴史問題だととらえている。『この島をめぐっては、日本とは領土問題は存在しない』というのが公式見解」

と原則論を主張した上で、日本政府が竹島を島根県に編入する閣議決定を行ったのが、日韓併合の5年前にあたる1905年だったことから、

「多くの韓国人が、独島を『日本の侵略の最初の犠牲者』だととらえている」

との見方を紹介した。その上で、

「日本で、この島(竹島)に関する声明が出るたびに、韓国人は傷ついている」
「日韓の友好関係にとって、ある意味『踏み絵』になっている。非常に、感情に関係した問題」

などと理解を求めた。

   訪問の目的については、チェジュ島や、北朝鮮から砲撃を受けたヨンピョン島など、離島訪問の一環だと説明。竹島訪問が「人気取り」だとの見方に反論した形だ。

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