米兵の被害女性に「セカンドレイプ」 田母神氏ツイートに批判殺到

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   沖縄県の在日米軍による集団強姦事件に関連して、軍事評論家の田母神俊雄氏(64)がツイッターで、被害者に対して批判的とも取れるようなツイートをした。

   ツイッターユーザーからは「セカンドレイプ」だと非難されているほか、「ツイート内容に誤りがある」として怒っている人もいる。

「朝4時にうろうろする女性は何をやっていたのか」

問題となっている田母神氏のツイート
問題となっている田母神氏のツイート

   事件は2012年10月16日、沖縄県で米軍兵士2人が女性に性的暴行を加え、首にけがをさせたというものだ。報道によると、2人は宿泊先のホテルの近くで酒を飲んだあと、帰宅途中の女性に声をかけ、無視されて背後から襲いかかり犯行に及んだという。

   これについて田母神氏が10月20日、

「沖縄女性暴行事件でテレビが連日米兵の危険性を訴えるが、この事件が起きたのは朝の4時だそうです。平成7年の女子高生暴行事件も朝の4時だったそうです。朝の4時ごろに街中をうろうろしている女性や女子高生は何をやっていたのでしょうか。でもテレビはこの時間については全く報道しないのです」

とツイートした。

「愛国者どころかまともな人間ですらない」

   田母神氏のツイートに対し、ツイッターユーザーからは「あなたの考えだと、強姦していい時間帯があるように読み取れますが」「米兵による強姦被害者を貶める様な発言をする人物が愛国者気取りか?この様な発言をする人物は愛国者どころかまともな人間ですらないだろう」など、怒りのツイートが寄せられた。

   また、「同胞の女性が暴行を受けたなら、事実調査を求めつつ相手国に毅然と抗議するのが『愛国な人』だと思っていたら、その女性の自己責任だと言わんばかりの言い回しを採用することで、自説やアメリカ様を守ることを優先するかのような姿をみせつけられた」と、田母神氏が常日頃「愛国」を主張していることを揶揄するようなツイートも見られる。

   また、田母神氏のツイートにある「平成7年の暴行事件」が、1995年9月に発生した「沖縄米兵少女暴行事件」を指しているとすると、この事件の被害者は女子高生ではなく女子小学生で、犯行時刻も朝4時ではなく夜8時だ。この点、田母神氏の指摘は誤っている。

   さらに今回の事件について「テレビは時間について全く報道しない」とした点についても、フジテレビ系のFNNと日本テレビ系のNNNがそれぞれ「午前4時半ごろ」「午前4時頃」と報じており、「セカンドレイプの上にデマまで流すのか」との非難を浴びている。

   なお、10月22日18時現在、田母神氏はこのツイートについて謝罪、訂正などは行っていない。

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