藤村修官房長官は2012年10月19日夕方の定例会見で、辞任が不可避とみられている田中慶秋法相から「辞任の意向はない」と連絡を受けたことを明らかにした。
田中氏は10月19日10時頃、体調不良を訴え都内の病院に検査入院。退院は週明け以降の見込みだ。田中氏について各社が「辞任する見通し」と報じるなか、藤村長官は田中氏の入院後に連絡を受けたといい、
「ざっくばらんに言うと、報道が流れたんですか?それを見て驚いて、電話をしてきた、ということだった」
などと説明した。田中氏が職務を続けられるかどうかについては、
「いくつか病名が厳しいものがあるようなので、きちんと精密検査していただいて、その様子をみなければならないのは事実」
と述べた。
田中氏をめぐっては、過去の暴力団との交際や外国人からの献金を認めるなど不祥事が相次いでおり、政府・与党では「田中氏のままでは臨時国会を乗り切れない」との声が続出。辞任は時間の問題で、田中氏が辞任のタイミングをさぐっているとの見方もある。