模型の卸・輸出入などを行う河合商会(東京・足立区)が2012年10月15日付で事業を停止し、事後処理を弁護士に一任した。今後自己破産を申請する予定。10月17日に帝国データバンクなどが発表した。
河合商会は1972年に創業し、プラモデル、鉄道模型、ジオラマ、ミニカーなどの販売を手がけていた。情景モデルパーツに民家や駅舎を配した風景模型の「箱庭シリーズ」や芝居小屋、屋台などの「風物詩シリーズ」などのプラスチック模型のほか、鉄道模型は鉄道ファンの間で「カワイの鉄道模型シリーズ」として親しまれるなど、一定の知名度があった。
03年8月期には年売上高約9億円をあげていたが、リーマン・ショック後の世界的不況でアジア向けの販売が減少。その後も東日本大震災による消費自粛ムードの高まり、円高による輸出採算の悪化などがあり、11年8月期の年売上高は約2億5000万円まで落ち込んでいた。
負債は1億円前後と推定されるが、現在調査中だという。