くまモンに「礼儀をきちんと」とお叱り 凹む様子なく「今後は節度をもっていくモン」

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   熊本県のPRキャラクター・くまモンが2012年9月27日の熊本県議会で、自民党の県議からマナーについて「おしかり」を受けた。

   「公式な場でふざけているように見えることもある。礼儀をきちんとさせないとだめだ」との指摘だが、くまモンにはへこんだ様子もなく、「今後は節度をもっていくモン」といっている。

県知事への表敬訪問や、協議の場に同席

営業部長として大活躍のくまモンだが・・・(写真は、公式ホームページ)
営業部長として大活躍のくまモンだが・・・(写真は、公式ホームページ)

   くまモンは2010年3月に、九州新幹線開業を記念して生まれたキャラクター。当初から人気が高く、2011年には熊本県の蒲島郁夫知事から正式に「営業部長」の辞令を受けて、いまや県内外を飛び回り熊本をPRする立派な「公務員」に成長した。全国から「ゆるキャラ」が集って競う「ゆるキャラグランプリ2011」を制したことでも知られ、最近では書籍も出版している。

   「公務員」、それも営業部長だから、くまモンは各都道府県知事への表敬訪問や、協議の場に同席する時もある。ところがそういった公式の場でも、会話ができないために、手足を動かしたり、全身を揺らしたりして感情を表現してしまう。そのコミカルな仕草がテレビで注目され、繰り返し取り上げられるので、県議の目には「ふざけている」ように映った、というのが今回の指摘の背景にあるようだ。

   報道を受けてネットでは、県議直々の「おしかり」にくまモンもさぞかしへこんでいるのではと心配する声が相次いだ。

   しかし、県くまもとブランド推進課の担当者に話を聞くと、営業で多忙なくまモンに「そんな暇はない」とのこと。加えて、県議の意図をこう説明する。

「先生(県議)も、くまモンががんばっていることをご理解いただいた上での、『公式の場でTPOをわきまえていない様子が映されるのはもったいないのではないか』というご指摘だと思う」
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