中国や韓国で行われる反日デモでは、しばしば日の丸が燃やされるが、その逆は珍しい。ユーチューブ上に「韓国旗燃やしてみた」と題した動画がアップロードされ、韓国のネット上では「これが日本のレベルだ」などと批判が広がっている。ただし、動画には、普段日本人が使用しない単語が使われていたりすることから、韓国側による「自作自演」を疑う声もある。
「滅韓」と書いてライターで点火
動画は2012年9月13日にアップロードされ、長さは約3分20秒ほどだ。冒頭、韓国国旗を背にして、白い覆面をかぶった男が、日本語で
「竹島は日本の領土だ。在日は、すぐに出て行け」
と叫び、国旗を後ろ足で蹴りつける。さらに、国旗の上に黒い字で「滅韓」と書き込み、
「滅びろ韓国!」
と叫んでライターで国旗に点火する、という内容だ。その後も、10か所以上に火をつけ続け、国旗の大部分が焼け落ちたところで、中指を立てた手が映って動画は終わる。
この動画は、9月18日になって韓国の大手コミュニティサイト「DCインサイド」のニュースコーナーでも取り上げられ、動画を見た韓国のネット利用者が
「恥を知れ」
「これが日本のレベルだ」
などと憤っていることを報じている。
ただし、日本側のネット利用者は、別の見方をしているようだ。まず、冒頭の「竹島は日本の領土だ」という発言は、実は発音がややあいまいで、「とくしま」にも聞こえなくもない。そのため、韓国側の名称の「独島」を使用している可能性があり、日本人の発言としては不自然だ、という声が出ている。また、男が国旗に書き付けた「滅韓」という単語も通常の日本語では使用されないため、「日本人ではない」という疑惑を呼んでいる。