大阪市の橋下徹市長は2012年7月31日朝、ツイッターを更新し、文楽協会への補助金凍結を表明している問題について引き続き持論を展開した。橋下市長は、毎日新聞の紙面で作家の瀬戸内寂聴さんが
「世界の見るべき人が見て素晴らしいと言うのだから、それで十分でしょう」
と橋下市長を批判したことについて、
「今の文楽を取り巻く人たちの最も悪い意見」
「『見るべき人』とは一体誰なのか?この姿勢こそが文楽を衰退させた。文楽はもともとは大衆娯楽だ。大衆に支えられてなんぼ」
と反論。瀬戸内さんの
「橋下さんは一度だけ文楽を見てつまらないと言ったそうですが、何度も見たらいい。それでも分からない時は、口をつぐんでいるもの。自分にセンスがないと知られるのは恥ずかしいことですから」
との弁には、返す刀で
「ぼくから言わせると瀬戸内さんにもセンスはない。どちらにセンスがあるのかないのかは全くの主観だ。一番重要なことは、文楽を大衆から支持を受けるつもりがあるのかないのか。センスの問題ではない。今は大衆からの支持がない」
と応じた。
この意見には、ツイッター利用者から
「劇場に文楽をみにきてる市民に向かって同じこと言えますか?」
と反発もあったが、橋下市長は
「言えます。楽しんでいる人もいれば、楽しんでいない人もいる。税を投入しないなら文楽界の自由。税を投入するならもっと大衆が楽しめるように」
と断言した。