離党届書いて、後で撤回のぶざま 信念なき政治家たちの超おかしな弁明

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   民主党執行部に離党届けを提出した山岡賢次衆院議員(栃木4区)の当初の発表では、52人が離党届を提出したたことになっていたが、後に3人が「脱落」した。

   うち一人は、離党届を「第三者が届けたからと言って、意思表示は有効ではない」などと手続き上問題があると主張しているものの、一度は離党届を書いて小沢氏に預けるという明確な政治的なメッセージを送ったことは事実だ。有権者に理解してほしいといっても、理解など得られるはずもない。

階議員は提出前に「党を離れるつもりはない」と明言

    山岡氏が離党届を提出した直後にあたる2012年7月2日の午後、党に残る意向を表明したのが、階猛(しな・たけし)議員(岩手1区)と辻恵議員(大阪17区)。翌7月3日に「離党届を撤回する」などとして謝罪会見を開いたのが水野智彦議員(比例南関東)だ。

   実は、山岡氏が離党届を提出する前の段階で、小沢グループ内部でも離党をめぐる温度差は表面化していた。それが最も顕著に表れたのが、7月2日にTBSで放送された情報番組「ひるおび!」。この日の放送では、小沢グループから4人が出演。階・辻両議員以外には、離党した松崎哲久議員(埼玉5区)と大谷啓議員(大阪15区)が出演した。

   離党届の提出が明らかになる直前の12時半の段階で、

「現時点で、『離党か、残るか』というような問題の立て方がおかしい」(辻議員)
「私は現時点では党を離れるつもりはない」(階議員)
「離党届は書いてあるので、それを届け出たということであれば、その意思は変わらない」(松崎議員)

と、スタンスの違いは明らかだった。離党届提出の一報が入ったのが12時33分。

   辻議員は困惑した様子で、

「最終的な意向の確認とか、もう一度、それぞれしていただく必要があると思います」

と述べ、階議員は、

「法律家であれば常識だが、いくら書面を書いたからと言ってそれを自ら届けなければ、それを第三者が届けたからと言って、意思表示は有効ではない」

と、離党届の提出は無効だと主張した。コメンテーターの八代英輝弁護士が、

「それは委任ということで全然可能なのでは?」

と突っ込むと、階議員は、

「それは委任という手続きが必要。委任状がないと、通常は意思表示は有効にはならない。印鑑届けを変更するに何にしたって、第三者がそれをやるためには、委任状を持って行きますでしょう?そういう手続きがなければ、この意思表示が直ちに効力を発することはない」

などと反論した。

   なお、辻議員と階議員は弁護士資格を持っており、特に階議員は社内弁護士として新生銀行の法務部(当時)やみずほ証券の経営調査室に勤務した経験があるなど企業法務には非常に明るい。

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