東大阪市職員30人は甘いのか 親族の生活保護受給が論議に

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   高給取りの吉本芸人に続いて、今度は、公務員に親族の生活保護受給が発覚した。平均年収700万円というが、なぜ親を支援できないのか。

   お笑いコンビ「キングコング」の梶原雄太さん(31)については、自衛官の長兄もいながら、母親が生活保護を受給していたことが国会で問題視された。

批判的な電話が100件以上相次ぐ

   今度は、この自衛官ばかりでなく、公務員に広く同様な問題があることが分かった。騒ぎを受けて、大阪府東大阪市が受給者の照会先を調べたところ、親族に扶養義務者の職員がいたケースが多数出てきたのだ。少なくとも職員30人が突き止められ、1人を除くと、いずれも仕送りも断っていた。

   30人の親族は、2親等内に当たる親や子、兄弟姉妹だった。市職員の平均年収は716万円あるが、30人は、市の照会に「扶養できない」と回答していた。

   市の生活福祉室によると、親族は親のケースが一番多く、高齢で年金をもらっている場合でも最低生活費に満たなかった。また、子どもの場合は、離婚して母子家庭になっている娘のケースなどがあった。兄弟姉妹は、病気で働けないなどの理由だった。

   30人が支援を断った理由としては、「子どもの養育費支出などでお金に余裕がない」「住宅ローンの返済に追われている」「親とは仲が悪い」などがあった。市は当時、こうした事情を職員らから聞き取って、親族の生活保護受給を認めていた。

   しかし、30人の親族受給が2012年6月25日に報じられると、市には、批判的な電話が相次いだ。「親の面倒を見ないのは、公務員としてどうか」「それだけ収入があって、扶養できないのはおかしい」といった意見だ。生活福祉室によると、この日だけで電話が60件ほどかかり、翌26日も夕方までにそれを上回る件数が来た。中には、「公務員だからって、保護を打ち切らない方がいい」との声もあったが、9割以上が批判的なものだったという。

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