お笑いコンビ「キングコング」の梶原雄太さん(31)の母親が生活保護を受給していたことについて、自民党の馳浩衆院議員が国会で取り上げた。雄太さんの兄が母親と隣のマンションに住んでいることが明かされ、小宮山洋子厚労相も受給を疑問視したとも受け止められる発言をした。
衆院予算委員会で2012年6月12日に質問に立った馳浩議員は、梶原雄太さんの実名は挙げなかった。しかし、ブログでは、雄太さんのことを取り上げると前日に予告している。
次兄や長兄の事情を踏まえて受給を認定したのかどうか
馳氏は、質問に先立って、写真パネルを用意した。そこでは、左側に雄太さんの母親が住んでいるタワーマンションが、右側に次兄が住んでいる同様なマンションが示された。不動産の登記情報を取り寄せて確認したといい、2つのマンションは隣り合っているとした。
また、馳氏は、雄太さんの長兄が自衛官をしていることも明らかにした。
そして、雄太さんが5月に会見をしたときに、馳氏は、「あれっ?」と疑問に思ったことがあったとした。それは、母親が11年3月から生活保護を受給するに当たって、福祉事務所は、母親の扶養義務がある次兄や長兄のこうした事情を踏まえて受給を認定したのかどうかだ。さらに、生活保護法に基づけば、これは違法になるのかどうかを小宮山厚労相にただした。
国会で取り上げた理由については、雄太さんの家族が12年3月にそろってテレビ出演しているからだと説明した。母親は「梶原おかんの塩昆布」という商品のPRまでしていたといい、馳氏は、プライバシーとは言えないと判断したようだ。
これに対し、答弁に立った小宮山厚労相は、個別ケースについてのコメントは控えたいとした。その一方で、生活保護は利用できる資産や能力を活用することが前提だとし、意図的に資産や収入を減らして受給することは認められないと述べた。
さらに、息子名義のマンションにして生活保護を受けられないかとの問い合わせが福祉事務所に相次いでいることを指摘して、馳氏がさらにただすと、小宮山厚労相は、こう答えた。