母親への支援、再三お願いして、やっと一部を援助?
片山さつき氏は、番組内では、深い闇の内容については語らなかった。ニュースサイトのインタビューでは、問題の重大さは、母親以外の親族も生活保護を受給していたことにあるなどとしていたが、それが当たるのか。事務所に取材すると、片山氏は出張中などとして話は聞けなかった。
岡山市の関係者は、取材に対し、深い闇については、うわさレベルでしか聞いていないとした。しかし、この関係者は、準一さんについて市の幹部に聞いたところ、この幹部は「頭に来ていますよ。私は許せません」と怒っていたと明かした。準一さんが毎日のようにテレビに出るようになってから母親への支援を頼んだが、いつも素知らぬ顔をしていたからだという。再三お願いして、やっと一部を援助してもらったそうだ。
福祉事務所に批判が出ているが、この関係者は、「『仲が悪い』と偽装する可能性があるので、国の法律を変えないといけません。例えば、年収1000万円以上なら援助しないといけないというようにです」とも指摘している。
なお、準一さんの妻が月に40万円を稼いでいたことについては、必ずしも援助しなければいけないとは言えないようだ。厚労省の保護課によると、扶養義務のある三親等内に妻も含まれているが、負債や子どもの有無などの個別事情が勘案される。当時、準一さんが月10万円以下の収入だったとして、世帯の年収はせいぜい580万円で、しかも子どももそのときまでには生まれていた。