病院に勤務している女性がJリーグの鹿島アントラーズの選手に関する個人情報をツイッターに投稿し、炎上状態となった。病院側も事態を把握し、今後厳正に処分するとしている。
2012年5月18日、茨城県鹿嶋市の病院で働いているという20代の女性がツイッターに「今日すごい事実発覚!鹿島ア◯トラーズの選手のカルテ発見!住所も電話番号もわかるー…!これが散々言われた個人情報保護法か!」と投稿した。
「検索すればほかにも絶対いるー!笑」
過去の呟きによると、この女性職員は診療情報管理士として働いている。診療情報管理士は患者に関する情報を扱う資格で、医師が記入したカルテなどを管理、分析しデータベース化したりする。
アントラーズの著名選手の情報を見つけたと言い、
「検索すればほかにも絶対いるー!笑」
と興奮。その後も「明日探すー!爆笑」と投稿し、フォロワーからは「うらやましー」などと言われていた。
個人情報を扱う資格保持者が、ツイッターに他人の個人情報を投稿ということで、すぐに話題になり、女性のアカウントに対して「最低限のモラルがない…社会に出てきちゃだめだろ…」といった非難が殺到。女性の本名などが次々と2ちゃんねるなどに貼り出された。
「医療従事者としてあるまじき行為」と病院が謝罪
19日には事態を把握した病院がサイトに謝罪文を掲載した。「この件で、同選手、同選手のご家族をはじめ、関係者の皆様、患者様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます」と詫びている。
この病院では入職時に個人情報保護に関する研修を行い、誓約書にサインさせていたという。今回女性がしたことは「医療機関及び医療従事者としてあるまじき行為」とし、今後、病院を挙げてコンプライアンスの徹底を図り再発防止に努めるとしている。
女性には事情聴取を行い「処分については、調査結果に基づき、弊院規程に従い厳正なる処分を下します」としている。21日昼、病院はJ-CASTニュースの取材に対し「現在処分について協議している。本日中に経過をサイトに掲載する」と話した。