多くの人に利用されているツイッターだが、放置されているアカウントもかなり多い。そうした状況に目を付け、長期間にわたってツイートのないアカウントを遺影風にして一覧表示するサービスが話題になっている。
個人が作成したもので、2012年4月23日ごろオープンした。その名も「いいひとだったー」というサービスだ。
鳩山由紀夫元首相も遺影状態
仕組みは凄く簡単だ。まず「喪主」の欄に自分のツイッターアカウントIDを入力。次に「葬儀を始める」ボタンを押すと、30日以上ツイートがないフォロー相手のアイコンが遺影風の額に入って、一覧で表示される。期間については「10日以上」でも「60日以上」でも自由に設定可能だ。
サイトでは「本日はご多忙中のところをご臨席いただきましてありがとうございます。只今より、亡くなったツイッタラー様のご葬儀を執り行います」「最近見かけなくなってしまった人との思い出を振り返ってみてください」と説明。61万人にフォローされている鳩山由紀夫元首相も、最後のツイートが2011年3月なので、遺影状態になる。
かなりブラックな感じのサービスだが、確かに、ときおりこのサービスを使うことで呟きのないアカウントを思い出すこともあるだろう。また、フォローリストを整理する際に使えばフォローを外す、継続するか判断するのに参考になるかも知れない。
「地震の呟きが最後の人がいてシャレになってない」
オープン直後から話題になり、ツイッターなどには多数の呟きが寄せられた。
「これブラックジョークではあるけど、最近見かけないあの人を思い出すのに本当に便利。逆に久しぶりに連絡取ってみようかなとか、ポジティヴな使い方できると思う」
「半年以上つぶやいてないフォロアーがめっちゃ多いのにびっくりした。フォロアーの整理に使える」
と好意的な人が結構多いようだ。
一方で、「軽い気持ちで使ったら死んだ著名人が出てきて心が折れた」といったものや、
「去年の3月11日に『すごい地震でこわい』みたいなつぶやきが最後の人が何人かいて、『葬儀を始める』ってのがシャレになってない感じだ」
「地震直前のツイートでぱったり止まってる人が居て迂闊に使えない」
という感想もある。確かに、葬儀をモチーフにしているだけに表示結果によって色々な受け止め方をされそうだ。
サイトでは「当サイトへのマジレスは御控えくださいますようご協力をお願い致します」と書いていたが、作成者のツイッターアカウントには「発想が最高ですww」というものだけでなく、「ジョークで作られたのはわかるのですが、亡くなられた知人のアカウントもそのまま残っています。できればこのようなサイトはやめて頂きたいです」といったメッセージも少し寄せられていた。