橋下徹大阪市長が、大阪市内にある「大阪人権博物館」のリニューアル内容に「なんじゃこりゃ~~!」と文句をつけている。
橋下市長が知事時代、「府の出資法人等」である財団法人が運営している大阪人権博物館の展示内容について、「リニューアル指示」を出していた。ところが、リニューアル後の展示内容に疑問の声があがったため、先日視察に行ったのだそうだ。
「どこが将来を考える教育施設じゃ~!」
橋下市長は2012年4月21日のツイッターで、
「知事時代、展示内容が酷かった人権博物館に対して展示のリニューアル指示を出した。子どもが自分の将来を考え、夢や希望を実現するために何をしなければならないかを考える教育施設にして欲しいと。リニューアルのコンセプトにもかなり時間をかけて担当局と協議した」
と「大阪人権博物館リバティおおさか」の話題を持ち出した。2010年度の「収支計算書」をみると、大阪府も大阪市も、財団法人へ補助金を出している。ツイッターではさらに、
「出来上がったものがおかしいと市長になってから指摘を受けたので昨日、松井知事と視察しに行った。おかし過ぎる!いつもの差別・人権のオンパレード。それは大切だが、まずは子どもたちに夢や希望を実現するために頑張ろうと言う気持を起こさせることが重要」
と「リニューアル指示」の方向性について説明した。
しかし、視察した橋下市長は、リニューアル後の展示に大きく失望したようだ。
「最後にやっと将来の夢のコーナー。壁に何かが貼ってある。大工になるには?→工務店の求人に応募すること。野球選手になるためには?→ドラフト会議で指名されること。教員になるためには?→教員試験に受かって教育委員会に任命されること。なんじゃこりゃ~~!どこが将来を考える教育施設じゃ~!」
橋下市長のツイッターはこのあと、話題を転じている。
橋下市長や松井一郎府知事は、再び「リニューアル指示」を出すつもりなのだろうか。