首相官邸の公式ホームページが2012年4月2日、リニューアルされた。
これが「お金をかけすぎている」とインターネット上で批判の嵐となっている。増税や公務員削減などが実施されようとしている中、無駄使いではないかという声が多くあがっているのだ。
「4500万なら官邸をリニューアルできるだろ」
2日午後に行われた藤村修・内閣官房長官の記者会見によると、「各府省の様々な政策情報を国民の皆様に、より分かりやすく発信する観点」で、全ての府省の政策情報をワンストップで調べることができる「政策情報ポータルサイト」や、子ども向けに総理大臣の仕事や内閣の政策などを説明する「首相官邸キッズページ」の開設、官邸ホームページのトップページや復興サイトなどのデザインも一新した。時事通信の報道などによると、刷新費用として4550万円がかけられたという。
この金額に対し、2ちゃんねるでは怒りの声が噴出した。「税金の無駄使い 50万で十分」「お金の使い方の感覚が絶対おかしい」「4500万なら首相官邸をリニューアルできるだろ」など高すぎる、無駄使いだと指摘する書き込みや、「俺ならその1/4の価格でやったのに・・・」「うちなら45万で請け負うぞ」「デザイナーだからいうけど設計から何から全てが糞イライラがとまらない!」など制作者としてありえないという意見が見られる。
リニューアル後にはキッズページで漢字の誤記があった、アップルが開発しているウェブブラウザ「Safari」で見ると文字化けが起こるという報告もあり、金額に中身がともなっていないというのが多くの人の怒りの理由のようだ。
制作者「高くて2000万。数十万は無理」
企業ホームページの制作代行を請け負っている、都内のある制作者に首相官邸ホームページを見てもらったところ、「これくらいなら1000万から、高くても2000万円で作る」ということだった。もちろん請け負う企業やページ数、搭載する機能などによって金額は異なってくるが、4550万円はさすがにかけすぎだという。ただ、官公庁が仕事を発注する場合は下請け、孫請けなどいくつもの会社を通す場合が多いため、中間搾取も多く実際の制作者には数百万円しか入っていないのではないかという見方だ。2ちゃんねるで言われている「数十万で作れる」というのはさすがに無理だという。