米ウォールストリートジャーナル(WSJ)電子版は2012年3月8日、米アップルが出版大手5社と電子書籍の価格つり上げで談合した疑いで、米司法省から提訴される可能性があると伝えた。
提訴の可能性があるとされる出版社は、米CBS傘下のサイモン・アンド・シュスター、仏ラガルデールSCA傘下の米アシェット・ブック・グループなど5社。WSJによると、アップル創業者の故スティーブ・ジョブズ氏がタブレット型端末「iPad」の初代機を発売する前、出版社側に書籍の販売価格の設定を認める代わりに、売上高の3割をアップルが受け取るようにしたという。また出版各社に対して、競合の小売業者が同じ書籍をアップルより安い価格で販売できないように要求したとも報じた。これらが独占禁止法に違反すると見て、司法省が動いたものと同紙は伝えている。