4年に1度の「うるう日」にあたる2012年2月29日、シャープ製のブルーレイディスク(BD)レコーダーなどに、予約を行おうとしても「この予約は最後まで実行できません」といった誤ったメッセージが出る不具合が発生していたことが明らかになった。ただ、予約そのものはできるようだ。ソフトウェアの「うるう年」の処理をめぐるバグ(不具合)が原因だった。
予約が実行できないというエラーメッセージが出る
不具合の内容は、12年2月29日に録画予約の確認をしようとすると、予約ができないことを指す「×」が表示されるほか、2月29日の番組を予約しようとしても、
「現在のHDD残時間ではこの予約は最後まで実行できません」
「HDD残時間を増やすにはタイトル消去を行ってください」
と、ハードディスクの容量が足らないことを示すメッセージが表示されるというもの。
シャープ広報室によると、メッセージが表示されても実際には予約録画は可能。そのまま使用するように求めている。3月1日以降は、今回問題になったメッセージは表示されないという。16年2月29日以降の「うるう日」についても、問題は起きないとしている。
不具合が発生したのは、BDレコーダー13機種、DVDレコーダー23機種、DVDレコーダーやVHSのビデオデッキを搭載した機種3機種の合計39機種。不具合が起こった機種の合計出荷台数は明らかにしていないが、相当な台数にのぼる模様で、2月29日のお昼頃から、ツイッターやQ&Aサイトで不具合を訴える声が続出している。
中には、
「この怪現象でHDDにためてた映像をごっそり削除しちゃった人たちが沢山いるんだから、ちゃんと説明してほしい」
という声もあった。
シャープは、17時過ぎに不具合の内容を説明する文章をウェブサイトに掲載した。