AKB48メンバーによる美術展を2012年6月に開催――そんなプランを、AKB48の秋元康プロデューサーがぶち上げた。一連のプロジェクトは「AKB48美術部」と名付けられ、美術雑誌「月刊美術手帖」での連載もすでに決定している。
秋元さんが2月8日、Google+で明かしたもので、「将来的には、美術部からCDのジャケットやコンサートのポスターや衣装のデザインを担当するメンバーが誕生するといいですね」と語る。
メンバーが「イラスト合戦」状態に
活動内容としては、都内に「部室」を作り、部員には月数回のペースで専門の講師からの指導を受けてもらうとのことで、その模様が「美術手帖」に5月号(4月17日発売)から連載されるという。美術展については詳細がまだ明らかになっていない。
ことの発端は1月10日、秋元さんがGoogle+で、「AKB画伯を集めて、個展をやろう」と発言したことだ。本気とも冗談ともつかない口調ではあったが、これに多くのメンバーが反応し、Google+は巧拙さまざまなイラストが飛び交う「イラスト合戦」状態に。
そこまでは単なる遊び半分の様子だったが、秋元さんは間もなく、真っ先にイラストを投稿したAKB48チームAの片山陽加さんを「AKB48美術部」の部長に任命、さらに「美術手帖」での連載の対談相手に抜擢するなどして、「美術部」構想が急速に現実味を帯びることになった。
美術部長は総選挙圏外から大抜擢
部長に起用された片山さんは21歳、2006年にAKB48に加入したが、第1回総選挙では28位、第2回で37位、第3回では圏外と、これまでは決して目立った存在ではなかった。一方で「独特」なイラストを描くことから「片山画伯」の愛称がある。片山さんは「部長」の大役に、
「やすす先生(※秋元さんの愛称)!承りました!!」
「みんなで一緒にAKB美術部を盛り上げて、革命を起こしましょう!」
とやる気をみなぎらせる。
8日からGoogle+上で「部員募集」がスタートしたが、すでにAKB48や関連グループから49人もの入部希望者が出ており、秋元さんから命じられた部員名簿作りに片山さんは大わらわとなっていた。
ファンからは、Google+発の企画が現実になることへの驚きや、「これ、体のいい干され(メンバー)の裏方回しじゃないだろうな」という危惧、また、
「美術部はいいけど、ヌードのクロッキー(特に男)だけはやらせるなよ」
といった主張などが挙がっていた。