「いくら仲悪いからってこれはない」「前任の監督に対するコメントじゃない」
高木監督のファンサービスは「すでに前任者をはるかに凌駕」しているとし、「新しいドラゴンズは、利己的に勝利だけを求めるのではなく、常にファンへの心からの感謝を忘れず、勝利を得る球団であってほしい」としている。
退任から2か月以上経つのに、依然、前任者批判をしているということが話題となりツイッターや2ちゃんねるには多くの書き込みが寄せられた。「いくら仲悪いからってこれはないわ」「こんな記事でファンサービスをアピールされてもなぁ」「中日フロントはホントどうかしてるだろ。前任の監督に対するコメントじゃない」と、球団に批判的なものが多いようだ。
一方で、スポーツジャーナリストの 菅谷齊氏は「確かにファンクラブ会報で批判するというのは異常。しかし、球団とそれだけの上手くいっていなかったということなのでしょう」と話す。
中日は阪神や広島と同じように地元との繋がりが極めて強い球団。地元出身の選手を優遇し、コーチなどにもOBを優先的に登用する「家族的」な雰囲気があり、ファンもそういう側面を愛していたという。確かにツイッターには「今日親父と中日の話をしたら昔の選手が戻ってきたりコーチになったりでウキウキしてた」という呟きもあった。
菅谷氏は
「外から見ていると分かりにくいですが、中日ファンは、昔から知っている人がいる球団を応援しているのが楽しいんです。勝ち負けだけじゃない。コーチに生え抜きを使わなかったりと、落合はそこが分かっていなかった。それに親会社がマスコミということも大事。監督のコメントが面白いかどうかで新聞の売上げも変わってきます。高い給料の中にはファンサービスも入っているんですから、落合みたいに無愛想で、ろくにファンの前に顔を出さないというのはダメです。ファンクラブ会報に批判記事を載せるのは、前任者を否定して、『高木は凄い』と持ち上げる意図もあるでしょうが、落合もなぜそこまで書かれるのか考えるべき」
と話している。