フィンランドの軍人「ユーティライネン兄弟」を女体化し、萌えキャラにした「ストライクウィッチーズ」というアニメ作品がある。駐日フィンランド大使館がこの事実を「全て把握している」と明かし、ネット上でちょっとした騒ぎが起こっている。
発端は2012年1月29日、駐日フィンランド大使館の公式ツイッターアカウントに寄せられた「質問」だった。
12年3月には劇場版の公開も予定
「フィンランドの方々は、ユーティライネン兄弟が日本のアニメで姉妹になり、しかも巨乳になってパンツで戦っている事を知っているのでしょうか。」
あるツイッターユーザーから寄せられたこの質問に対し、駐日フィンランド大使館は「全て把握しております」と回答した。続いて「中の人(ツイッターを運営している人の意)はそのアニメを見てますか?」という質問に「残念ながら、まだ拝見したことがありません。これから見てみようと思います」と答え、「是非ご覧ください!素晴らしいアニメですよ」と言われ「ぜひ拝見させていただきます!」と返信したのだ。
ストライクウィッチーズは第二次世界大戦中に実在したフィンランド軍人らを少女にしてしまった作品だ。大陸を侵略する「ネウロイ」という敵が登場し、それに対抗する魔力を持つ少女たち(ウィッチ)が戦うというストーリーである。2008年に初めてテレビアニメが放送され、12年3月には劇場版の公開も予定しており、コアなファンが多い。
今回騒動になった登場人物は「アウロラ・E・ユーティライネン」「エイラ・イルマタル・ユーティライネン」で、それぞれ実在の軍人兄弟「アールネ・エドヴァルド・ユーティライネン」「エイノ・イルマリ・ユーティライネン」をモチーフにしている。
実在の方はコッラの戦い(1939~40)でソ連軍の攻勢を食い止め、ソ連との冬戦争(1939)でも大活躍、フィンランド空軍のトップエースとなるなど「国民的英雄」とされている。それに対しストライクウィッチーズのエイラは戦うと強いが、ほかの少女の胸が大好きという「おっぱい星人」キャラクターで、自身も胸や尻を強調するようなコスチュームに身を包んでいる。姉のアウロラは劇場版で初めて登場するが、発表されているキャラクター画を見るとこちらも大きな胸が強調されている。