JCBが契約解除 「ホメオパシー商品」クレジットカードが使えない

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   ホメオパシージャパンがクレジットカード会社のジェーシービー(JCB)に加盟店契約を解除され、現在同社の直営店やインターネット・ショップ、同社製品を取り扱う販売店で、クレジットカード決済ができない状態になっている。

   ホメオパシージャパンはホームページで経緯などを説明しているが、JCBの契約解除の理由に納得していないようだ。2012年1月10日付で意見書を送付し、2月15日までに契約解除の理由を「改めて説明してほしい」としている。

「消費者に心配を与える可能性を感じる」

   同社は1998年に設立され、オンラインショップのほか国内6か所に直営店舗も持つ。 販売しているのは、健康食品や化粧品、生活用品。

   そもそも、ホメオパシーは「からだの自然治癒力を引き出す」という思想に基づいた病気の治癒を目指しており、取り扱う商品もその考えに沿ったものだ。

   欧州ではホメオパシーについて社会的な認知度が高いといわれるが、日本ではまだ耳なれておらず、最近は、適切な医療行為を受けないために起こったとされる事故などに関連して全国紙が厳しい記事を掲載してきた。

   同社によると、JCBは加盟店契約の解除理由について、「弊社商品が消費者の皆様にご迷惑をおかけした、事故が起きたからということではなく、また、ホメオパシーをご存じないJCB会員に不安を与えたということでもない」としたうえで、「常識から考えて、ホメオパシーは効果がある健康食品とは思えない。むしろ消費者に心配を与える可能性を感じる。日本において社会的認知がないことが問題と感じている」と伝えてきたという。

   JCBはホメオパシージャパンとの契約解除を認めたものの、解除理由などの詳細については、「個別の契約内容になるので、コメントは差し控えたい」と話している。同社以外のホメオパシー関係企業とも同様の対応なのか、なども明らかにしていない。

ホメオパシージャパン「断固抗議する」

   JCBはクレジットカード会社の中でも加盟店審査が厳しいとされる。また、加盟店の契約解除には、公序良俗違反や法律上禁止された商品の取引のほか、「その他当社が不適当と判断する取引」といった条件があって、それに則って契約を解除できるとしている。

   ホメオパシージャパンは、1月25日付でホームページに「クレジットカード決済についてのお知らせ その2」を掲載。十数社のカード会社のうち、2社が取引を認めなかったことを認めつつ、「これは事実を歪曲して一部マスコミが報道した誹謗・中傷情報を、調査もせずに鵜呑みにし、それを理由にしてクレジットカード決済サービスを一方的に中止したものであり、全く不当なものと考えており、断固抗議します。」

と記している。

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