政府は2012年度の経済見通しを、2012年1月24日の閣議で決定した。国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質で前年度比2.2%増と予測した。名目は2.0%増とした。
東日本大震災からの復興需要が内需を底上げするほか、欧州の債務危機に揺らぐ世界経済が着実に回復するとみている。
12年度の消費者物価指数(CPI)は、4年ぶりに前年水準を上回ると予測、0.1%上昇との見通しを示した。総合的な物価動向を示すGDPデフレーターは前年度(1.8%下落)からマイナス幅を縮めるものの、0.2%の下落と予測した。
一方、23~24日に金融政策決定会合を開いた日本銀行は、11年度のGDP見通しを従来のプラス0.3%からマイナス0.1%に下方修正。12年度もプラス2.2%からプラス2.0%に、予測を修正した。