日本国債の信用力が低下している。債券の信用力を表すクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、日本国債の保証料率が2011年12月からジリジリ上昇し、直近では1.5%台を付けている。昨年12月上旬には1.2%台だった。
CDSは債券を発行する政府や企業の資金繰りが滞った場合に損失額を補填する金融商品で、発行体の信用力が低いほど保証料率が上がる。
一方、中国国債の保証料率は1.4%台で推移しており、数字のうえでは中国よりも低い信用力とみなされている。財政再建への取り組みが遅れれば、スペイン国債(4%台)やイタリア国債(5%台)などにみられる市場圧力が日本にもかかりかねない。