橋下徹大阪市長がツイッター上で「バカ文春」と連呼する「攻撃」を再開した。大阪ダブル選突入前は、橋下氏の生い立ち報道をめぐり、橋下氏が「バカ文春」と繰り返していたが、最近は止まっていた。
今度は何が起こったのか。
週刊文春「橋下徹大阪市長 小沢一郎をコキ下ろした!」
「こらっバカ文春!」。2011年12月21日夜、橋下氏はツイッターで、週刊文春の最新号(12月29日号)に載った自身に関する記事への反論を始めた。以降、5回連続投稿し、その中で9か所も「バカ文春」と書いている。
問題の記事は「橋下徹大阪市長 小沢一郎をコキ下ろした!」との見出しで、3ページにわたる特集だ。
文春記事の冒頭には、橋下氏の「親しい知人」の証言が登場する。小沢一郎・元民主党代表との連携の可能性を聞いたところ、橋下氏は「結論から言うと小沢一郎と政治活動を共にすることはない。彼は虎の威を借る政治家だ」などと「まくし立てた」と明かしている。
この「知人」は、記事の最後半部にも再登場し、橋下市長が小沢氏について、「政治家として尊敬はしているが、手を組むことはない」と語ったと指摘している。
この「知人」が橋下氏からいつごろ話を聞いたのか、といった話は、記事には触れられていない。
小沢氏といえば、12月11日の会見で、橋下氏について「政治家として大事な資質を身につけておられる」と評価していた。20日には上京した橋下氏らと会談し、「古いものを壊してもらいたい」「(大阪都構想へ)協力したい」と期待感を表明した。
その直後に文春記事が出たわけだ。
橋下氏はツイッターで、新幹線の中で「バカ文春」を読んでいると報告した上で、
「いい加減な記事を書くな!」
「見出しだけじゃないか、このカス記事週刊誌が!」
と怒っている。
橋下氏「人の悪口は、その人の前で言えと育てられた」
「俺にはそんなに親しい知人はいない」
「人の悪口は、その人の前で言えと育てられたんだ」
と反論してもいる。
ダブル選前の生い立ち報道を週刊文春と並ぶ形で行っていた週刊新潮にも矛先は向かい、「バカ文春やバカ新潮」について、以前は定期購読していたが、「今はひどいね。ネットメディアが盛況になってきたから、完全に競争に負けてしまった」と断じ、さらに
「今や便所の落書き以下。もうじき廃刊だね」
と酷評している。
文春記者に対しても、
「風ぼうからして怪しいんだよ」
「まずは見なりから正せ」
と注文をつけている。「ストーカーのような風ぼうだぜ」とも書いている。
週刊文春は、先行した月刊誌「新潮45」の橋下氏の生い立ち報道に続く形で、10月末から週刊新潮とともに、橋下氏関連記事を連続して載せていた。
橋下氏は当時、ツイッターで「バカ文春、バカ新潮」と何度も書いて「反撃」した。記者の名前を明かして彼らのネガティブ情報を募ることもした。
週刊文春は、こうした橋下氏の反応も記事にし、ダブル選挙が始まった後の11月24日号では、「『バカ文春、バカ新潮』と連呼」と小見出しをつけて報じるなどしていた。
しかし、橋下氏らが11月末の選挙結果で「ダブル選勝利」を納めた以降は、目立った橋下氏ネタは見られず、今回久々に「橋下関連記事」を復活させた形だ。これに応じて橋下氏もツイッター上の「バカ文春」連呼を再開させたというわけだ。
再燃が確認された「橋下氏VS週刊文春」は、今後どう展開するのだろうか。