横浜スタジアム会長発言が物議 「ベイスターズ出て行け」に「はい喜んで」

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   ハマスタこと横浜スタジアムの藤木幸夫会長(81)が、横浜DeNAベイスターズは横浜から出て行ってほしいと発言したとサンスポが報じ、物議を醸している。本当なら爆弾発言になるが、真意はどこにあるのか。

   「本拠地まで白紙になりかねない大ピンチ」。サンケイスポーツは、2011年12月7日付紙面の1面トップで大々的に藤木幸夫会長の発言を報じた。

チームを強くする姿勢ないとの理由は表向き?

スポーツ紙の1面に
スポーツ紙の1面に

   それによると、藤木会長は、ベイスターズにはチームを強くする姿勢が見られないなどとして、「すべてを白紙に戻し、別の土地でスタートを切って出直すべき」と痛烈な決別宣言をした。さらに、皮肉を込めて、「一度、ホームレスになればいい」とも発言したという。

   記事では、ベイスターズが1998年に日本一になった後、長く低迷していることが歯がゆいのだと解説している。主力選手の流出が相次ぎ、新監督の人選でも出遅れており、球団運営がDeNAに変わっても、藤木会長らの思いと噛み合っていないというのだ。藤木会長は、球団が出ていっても横浜市民に球場を返せばいいだけだと主張したともした。

   その場合、同じ神奈川県内の相模原・平塚両球場をメインに、「流浪球団」として、移転候補に挙がった新潟や静岡などでも主催試合をせざるをえないと記事では指摘している。

   藤木会長は、港湾荷役会社経営の傍ら、横浜港運協会会長、横浜エフエム放送社長、神奈川県野球協議会会長などをしており、横浜政財界の重鎮として知られる。それだけに、サンスポは発言を重く受け取ったようだ。

   これに対し、ネット上では、藤木会長の意図は、説明とは別のところにあるのではとみる向きが多い。

   読売新聞の6日付記事によると、DeNAの春田真オーナーは、球団の赤字は許さないとして、入場料収入の25%を球場に納めたり、広告・物販収入を球場が受け取ったりしている現状を見直したいと明言した。つまり、この発言について、藤木会長が反発してけん制球を投げたのではないかということだ。

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