米モジラ財団が開発したウェブブラウザ「ファイアフォックス」が、正念場に立たされた。米IT系オンラインニュース「ZDNet」は2011年12月2日、モジラ財団の最大の「スポンサー」であるグーグルが、支援を打ち切った可能性を指摘している。
提携は2011年11月に期限切れを迎えている。2010年は、モジラ財団の収益の84%がグーグルから得られたものだが、記事によると12月1日の時点でモジラ広報は、グーグルとの契約延長について「進展はない」と回答したという。
ファイアフォックスは、ウェブブラウザのシェアで世界首位を走っていたが、ウェブ解析を手掛けるスタットカウンター社の調査によると、2011年11月の月間シェアは、グーグルが開発した「クローム」が25.69%に達し、25.23%にとどまったファイアフォックスを抜いて初めてトップに立った。